番外編「お友達水槽の白点病治療談


<2007/09/14 リョーマ様>

 これは知人宅の白点治療レポートです。やったことは、自分と同じなのですが、短期間で効果が見られたので投稿します。

 

■飼育環境 水槽

60×45×45のオーバーフロー 立上げ

■立ち上げからの経過

2年(現在の水槽にしたのは8ヵ月前)

■飼育魚

バッサー1、クマノミペア、スズメダイ10、珊瑚はなし

■底砂

珊瑚砂を3cmほど

■水温

25度

■その他の器具

クーラー、スキマー

■症状

白点病(バッサーとクマノミペアは重度)

■換水

月二回

     
 二拍三日の旅行中にクーラーが故障し、水温が32度まで急上昇。慌てて換水、水温を 下げたことが原因で白点が発生。その後、3日続けて1/3の換水をしたものの、症状は 悪くなる一方でした。

 そこで魚を別水槽に隔離、GFGによる治療を実施。水槽の水は毎日、全換水を施す。 本水槽は高水温処置(ヒーターで40度をキープ)を12時間行う。底砂は全て撤去して、 熱湯による滅菌を行う。

 二日後、本水槽を1/2換水。アンモニア、亜硝酸塩の数値が高くなるが、四日後には 安全数値に戻る。バクテリアへの影響は最小限にとどめられたことが判明した。隔離 した魚には、免疫力を強化するためにラクトフェリンとクロマジェルを給餌。 驚くべきことに、重度の症状であったバッサーとクマノミは隔離四日後には白点が見 られなくなった。

 特にクマノミは一時、餌も食べなかっただけに、ラクトフェリンと クロマジェルの効果があったと思われる。 七日後、スズメダイのみを本水槽に戻す。この時点で隔離したバッサー、クマノミも 白点が見られなくなったが、念のため隔離を続ける。投薬は中止。 十日後、バッサー、クマノミを本水槽に戻す。

 いずれも食欲旺盛で争うようにして餌 を食べる。 そして三週間。この知人宅の水槽を見に行ったところ、どの魚も元気いっぱい。白点 で弱り、餌をたべなかったバッサー、クマノミは一時、かなり痩せていたが、今では 背肉がしっかりつくほど太っていた。特にクマノミは丸まるとした感じ。高水温処置 と隔離しての投薬、ラクトフェリンとクロマジェルの相乗効果が見られた。


<管理者より>

 GFG、高温水槽治療、ラクトフェリンとクロマジェルを併用し、完治に至った素晴らしい治療例だと思います。情報を有り難う御座いました!アンモニア、亜硝酸塩の一時的な上昇は、高温治療によるバクテリアへの影響もありますが、他の微生物、細菌などが高温治療により死亡し、その死骸がアンモニアに変化したのだと思います。

 通常、立ち上げたばかりの水槽は1週間以上アンモニアが硝化されず、亜硝酸塩が消えるまでに2週間はかかります。これが4日後に完全復活していると言うことは、高温治療(40℃をキープ)しても、バクテリアは死滅しないという事実が実証できると思います。バクテリアの繁殖域も、以前と変わらず濾過槽全体に広がっていますので、治療以降の水槽安定は約束されます。

 高温治療による白点病の完治例も、私の水槽だけでなく、様々な方の水槽で確固たる威力を発揮しています。私がこの治療法を自信を持ってお勧めできるのは、皆様のご協力、情報提供あっての賜物です。深く感謝しています。有り難う御座います。


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