A−5)生体数と水量

 

 さて、水槽の容量、バクテリア、流れる流量についてはお話ししてきました。今度は最終的に導入する予定の生体数に対する水量についてお話ししていきます。

 


「生体数と水量はどうやって算出したの?」

 生体数に対する水量は、100%私の飼育経験から考えています。

注意して頂きたいのは、「生体数と水量には確固とした基準がない」と言うことです。説明する人が違えば、10人十色の答えがあると思いますし、そのシステムの構築形態、生体の種類によっても変わってくると思います。

 私が算出した下記の水量に対する生体数の基準は、過去に60cmの飼育水槽、約45cmの生物濾過槽でルリスズメダイを数十匹も詰め込んで飼い始めたと言う失敗経験、その後の飼育経験から考えています。

 当然60cm水槽で数十匹ものスズメダイを飼育することは出来ず・・・今考えると、喧嘩の激しいスズメダイ科のお魚を多数飼う事にも問題がありました。(群れをなすデバスズメダイなどもいます) 無知だった私は多い時には50匹は入れていたと思いますが、硝酸塩も水替えの頻度が間に合わないほどに溜まっていきました。濾過槽は逆オーバーフロー、エアのかむ落ち込みがあるものでした。

 1年後に生き残ったのはたったの15匹程度でした。様々な死因が考えられますが、これを水量のせいだ!と割り切って完結に考えると、適正な濾過容量、適正な飼育容量があるのではないか?と言う疑問が出てきました。

 また、この後もシステムを追加して行きましたが、魚を追加する度に調子を崩す個体が出てきました。この頃はまだインターネットも一般的ではなく、様々な書籍で情報を集るか、自力で解明していくしかありませんでした。ですが専門書の中には具体的な解説がされているものもあり、私も個人で様々なシステムを作り、試行錯誤を繰り返してきました。そして、システムの容量と酸素供給を一定に考えれば、生体数はある程度の限界値が出せるな?と気が付き始めました。

 社会人になった私は、初めて自分の城を持ち、部屋の壁一面を海水魚水槽で一杯にしたいと思っていました。様々なタイプの水槽システムをどんどん増やして行き、生体も増やし、病気と治療、健康維持に必要な事なども四苦八苦しながら掴んでいきました。そして効率のよい酸素供給方法や、生体数と水量のおおよその割合を掴むことが出来、水質が原因で死亡する個体が殆どなくなるまでに至りました。

 そしてインターネットが普及し、あちらこちらから海水魚達の悲劇が聞こえてきました。その悲劇をひとつでも減らしたいと思い、自分の経験や考えを真剣に見定め、強い思いの元、このホームページを作り上げた次第です。

 前置きが長くなりましたが、以下に記載する生体数と水量の関係は、私が高校生の頃(1989年ごろ)から今までの経験を元に考えています事をご了承の上、お読み下さると幸いです。(歳がバレター 汗)

 


 私のお勧めする生体数と水量の数値は少々辛口ですが、自信を持ってお勧めできる内容です。

 

 生体数と水量についての考えは難しくありません。

・5cm程度のお魚1匹に対し、飼育水量10リットル以上、生物濾過水量2.5リットル以上が適切

という事を知っていれば、水量計算は問題なく解決できます。

・2倍の10cm程度のお魚になれば2倍の飼育水量20リットル以上、生物濾過水量5リットル以上

となります。魚の体積は4倍になりますが、上記容量で問題はない様です。

ただし、

飼育する魚が5cmのお魚1匹なので、10リットルの飼育水槽と2.5リットルの生物濾過槽でよいと言うわけには行きません

 お魚が一匹だったとしても、水質や水温の安定のために

・最低でも60cmの規格水槽(約57リットルの飼育水槽)、30cmの規格水槽(約13.5リットルの濾過槽))が必要

です。

 これについては「水量=安定のお話」にて詳しく説明しますが、少ない水量であればあるほど安定度は落ちますので、総水量15リットルのシステムでは著しい水質や水温変化が起こり、海水魚を飼育することは非常に困難になります。

 また、20cm程の大型魚クラスになると体の厚みもかなり増し、大食漢で泳ぎも大胆になりますので

・飼育する魚が20cm程度の大型魚になれば、10cmの魚の4倍、飼育容量80リットル以上、生物濾過槽も20リットル以上が無難

です。

 これはあくまで「生体数による安定した水量」を掲示した数値で、より一層の工夫を凝らせば上記以下の容量でも魚は飼えます。プロテインスキマーを設置する、物理濾過にファイバー濾材を使う、免疫力を高める餌を与える、水換えを頻繁に行う、生物濾過の酸素供給を徹底する などです。

  更に、酸素効率のよい濾過槽を

・多数の噴射ノズルやエアードラフト を使用し、細かい気泡が濾材上面全体に行き渡るほどの高酸素にした場合、濾過能力は1.2倍になる

と考えて良いです。実際に下記でご紹介する高酸素上部濾過槽、高酸素オーバーフロー濾過槽では、規定量より多く魚を入れても問題なく健康に飼育できています。1.2倍はおおよその数値でかなり辛口すが、実際に長期間をかけ実験をして得た数値です。エアードラフトなどを採用し超高酸素な状態にすると、能力は倍以上になる事もあります。(硝酸塩検出レベルにより測定)

 

 

※エアードラフト : 直訳は「空気をかき混ぜる」で、空気と物質を混合し成分を拡散、混合させる働きのこと。

 濾過槽内のダウンドラフトは、空気を細かい気泡にし、ポンプの水流などでかき回し拡散させます。濾過槽内にエアレーションを設置するだけでなく、その気泡をポンプの水流でかき回す事で酸素がより海水に溶けやすくなります。Rioポンプなどの「ベンチュリーアダプター」を使用して海水に空気を噛ませ、濾過質内で反時計回りの渦を作るように回しても実現できます。

 

 

 左図の水槽は30cm水槽をイメージして書きましたが、カクレクマノミは大きいもので12cmぐらいに成長します。(うちのカクレクマノミは5年で10cmまで成長しています)しかもカクレクマノミは夫婦以外を排除しようとしますので、3匹以上の導入は大喧嘩が始まります(汗)

← なのでこんな状態はあり得ませんが(汗)

 10cm程度のお魚は「飼育容量20リットル」と「濾過容量5リットル」ですから、飼育容量の点でも13.5リットルな30cm規格水槽では飼育できない(飼育できても病気になり易い)ことになります。魚の成長を考え、飼育容量と濾過容量を決めて行きます。

 先ほども説明しましたが、海水の安定のために5cm程度の魚1匹だけを飼うにしても「60cm規格水槽以上の飼育水槽」、「30cm規格水槽以上の濾過槽」を用意しましょう。

 

 

 また、これらの計算は「濾過槽にエアが噛む場所を設置する事」が前提です。豊富な酸素供給が出来ることにより、好気性バクテリアの硝化能力は飛躍的に上がります。上記の1.2倍の能力はかなり辛口なのと設置状況により一概には言えませんが、酸素供給をとことん追求した生物濾過槽の能力は「倍以上になる」事もあります。そういう意味でも、密閉式の外部濾過槽のみのシステムは、開放的な濾過槽を設置したシステムより濾過能力が劣る要因になります。

 この様に、酸素効率のよい濾過槽を設置した場合は、濾過能力が飛躍的に上がります。この場合の各生体数と数量について明記しておきます。正し以下は、魚が最終的に大きく育った場合を見越して、参考にして下さい。

 

酸素効率のよい濾過槽を設置した場合の生体数と数量

※魚1匹でも最低限必要な飼育容量 : 30cm規格水槽(生物濾過槽)&60cm規格水槽(飼育水槽)

30cm規格水槽 = W300×D200×H250mm   60cm規格水槽 = W600×D300×H360mm

生体の大きさ

安全濾過容量(推奨)

安全飼育容量(推奨)

生体例(参考)

〜5cm程度のお魚1匹

 2.5リットル

 10リットル

デバスズメダイ
ヨスジ
エビやハゼ など

〜10cmのお魚1匹

 5リットル

 20リットル

カクレクマノミ
ハナダイ、ハナゴイ
ルリヤッコ
小型〜中型のイソギンチャク
小型〜中型のヤッコ、チョウチョウウオ 
など

 

〜20cmのお魚1匹

 20リットル

 80リットル 

クイーンエンゼルフィッシュ
タテジマキンチャクダイ

大型チョウチョウウオ
大型イソギンチャク など

※各生体参考魚種は、育て方によってはもっと大型になる可能性もありますので、あくまでも参考としてお考え下さい。

 

<各種水槽容量参考>※水槽壁面の厚み、水面余剰分を10%として容量から引いています。

 水槽容量(リットル) = W(幅mm) × D(奥行mm) × H(高さmm) ×0.9(壁面の厚みや水面余剰分) ÷1,000,000(リットルに換算)

 ・30cm規格水槽 
 ・40cm規格水槽 
 ・45cm規格水槽 
 ・60cm規格水槽 
 ・90cm規格水槽 
 ・120cm規格水槽

(W300 ×D200×H260mm)
(W400 ×D250×H280mm)
(W450 ×D300×H300mm)
(W600 ×D300×H360mm)
(W900 ×D450×H450mm)
(W1200×D450×H450mm)

約13.5リットル
約25.2リットル
約36.5リットル
約57.3リットル
約164.0リットル
約218.7リットル

 

<飼いたい生体から考える>

■例1)イソギンチャク と カクレクマノミの夫婦を飼いたいな〜と思ったら(無脊椎が入るので立ち上げからの必要熟成期間1ヶ月以上)


 必要生物濾過容量(5+5+5) = 15リットル
 必要飼育容量(20+20+20) = 60リットル


 ・生物濾過槽=40cm規格水槽<25.2リットル
 ・飼育水槽=60cm規格水槽<57.3リットル

 で安心

  ※飼育容量が若干足りていませんが、生物濾過容量でその分を補っています。

 ※イソギンチャクを飼育している水槽で、刺胞毒に耐性のある魚「以外」を入れると食われます。大型魚ですら触手に触れると死亡する事があります。
 

 

■例2)タテジマキンチャクダイ と セグロチョウチョウウオ と デバスズメダイ5匹 、 ハゼも飼いたいな〜と思ったら


 生物濾過容量(20+5+(2.5×5)+2.5+2.5) = 42.5リットル
 飼育容量(80+20+(10×5)+10) = 160リットル


 生物濾過槽=60cm規格水槽<57.3リットル
 飼育水槽=90cm規格水槽<164.0リットル

 で安心
 

 

■例3)カクレクマノミ夫婦とイソギンチャク、 ブラックオセラリス(カクレクマノミ亜種)夫婦とイソギンチャクを 両方飼いたいな〜と思ったら。


 生物濾過容量(5+5+5)×2 = 30リットル
 飼育容量(20+20+20)×2 = 120リットル

 ですが! クマノミ系は夫婦以外を排除しようと死闘をしてしまうので水槽を分ける必要があります。また、同一水槽内にイソギンチャクを2体入れるとイソギンチャク同士も阻害しあいます。

ということで・・・

 生物濾過容量((5+5+5)×2) = 30リットル
 飼育容量((20+20+20)×2) = 60リットルを2つ

もしくは

 飼育容量((20+20+20)×2) = 120リットルを中間でセパレート


 生物濾過槽=45cm規格水槽<36.5リットル
 飼育水槽=60cm規格水槽を2つ114.6リットル> を同一循環で繋ぐ

もしくは

 飼育水槽=90cm規格水槽を中央でセパレート<164リットル>

 で安心

  ※60cm水槽の場合、飼育容量が若干足りていませんが、生物濾過容量でその分を補っています。

 ※しつこい様ですが(笑)イソギンチャクを飼育している水槽で、刺胞毒に耐性のある魚「以外」を入れると食われます。大型魚ですら触手に触れると死亡する事があります。

 

 といった具合に容量を把握して行きます。最初から水槽の大きさを決めてしまい、後からどの生体を?と考えても良いのですが、設備は一度設置してしまうと拡張は難しいものなので、自分の最終目標な個体数から想像して決めて行きましょう。

 また、例3)の様に同一水槽では飼育が出来ない生体も存在しますので、導入しようとしている生体の性質を良く調べてから組み合わせを決めます。

 

 最初は小さな水槽からとお考えの方もいらっしゃると思いますが、最初こそ出来るだけ大きな水槽(容量)で始めるべきです。

 上記数値は安全水槽のすゝめで提唱している安全容量の参考数値ですが、これ以下の水量でも飼育できることは出来ます。ただ、生体に対してこれ以下に容量が小さい場合、水質の悪化や病気の発生、ストレスの増大など、生体に対してあらゆるデメリットが発生する恐れがあります。最初に水槽設備に投資をするか、後で病気や水質で苦労するか。私なら前者を選びます。

 

※これまで病気についてのお便りを沢山頂きましたが、魚が病気になる最大の原因は、魚を入れすぎた事や、濾過能力不足によるものが殆どです。

 

 尚、飼育水槽と適正生物濾過槽の水量割合ですが、生物濾過槽は飼育水槽の1/4程度確保する事を前提とします。つまり60cm飼育水槽(58リットル)に対する適正生物濾過容量は、58÷4で14.5リットルとなり、30cm規格水槽などが適しています。これはアンバランスな飼育システムになることを避けるために提示していますが、実際は自分で色々計画し、飼育予定生体数に対する最良な濾過容量を考えてみて下さい。

 上でも申し上げた通り適正飼育数は、エアが噛む場所のある生物濾過槽容量2.5リットルにつき、5cm程度のお魚が1匹に相当します。貴方が飼育する予定の生体数を考え、水槽システムの容量を決めていきます。要は生体数に見合った水量を決める場合、飼育水槽の水量よりも、生物濾過槽の水量が重要になってきます。魚をもっと追加したいなぁ・・・とお考えの方は、飼育水槽を大きくするのも大切ですが、生物濾過槽も大きくしてあげてください。

 


 それではここで、様々な海水水槽システムをご紹介して行きたいと思います。

 

■海水魚飼育システム例1> お客様水槽@ (総水量約192リットル)

 アクアグランド製の超高酸素上部濾過槽システムをご購入頂いたお客様の水槽です。 (写真のご提供有り難うございます!)

 90cm規格水槽に海水用高酸素上部濾過槽を接続したシステムで、飼育容量は約160リットル、濾過容量は約32リットルです。

 

 

 かなりの水量を濾過槽へ送っているため、濾過槽出口のパイプは40Aの2本出しにしています。これだけでも水槽内に水流が発生するのですが、水槽内に更なる強力な流れを作るため、Rio1400を追加しています。強力な水流のため、底にたまるデトリタスなどはほぼありません。

 濾過容量が32リットルですので、通常であれば5cm程度のお魚は12匹ほどの飼育数になりますが、このシステムはかなりの高水圧による超高酸素濾過槽設計のため、5cm程度のお魚なら12〜16匹ほど安全に飼育できる浄化能力を持っています。

 

 左の写真は同水槽、濾材を設置する前の上部濾過槽内部写真です。水槽からは2台のポンプ(Rio2100)で送水され、行程差も少ないため濾過槽へ送られる海水はかなりの水量があります。

 通常の上部濾過槽はチョロチョロと海水が流れる感じですが、この高酸素濾過槽は強力噴射式の噴出し口を採用しているため、ジョバーーーと海水が噴射されます。濾過槽のフタを外していると海水が飛び散るほどの流量です。放水パイプの水滴が物語っています。

 濾過槽内部は多分岐の高圧水流噴射により、大量の酸素が取り込まれる仕組みになっています。濾過槽のちょっとした工夫で、健康に飼育できる生体数も増やすことが出来ます。

 

 

■海水魚飼育システム例2> 我が家の海水魚水槽@ (総水量約179リットル)

 玄関に置いてある我が家の海水水槽です。我が家唯一趣味の水槽!mini-shopをやり始め、これ以外の水槽群は全て当方製品の品質実験水槽です。

 靴を収納するため、湿気対策とスペース作りに互い違い構造にしています。

 他の水槽システムがあり玄関にしか水槽を設置できなかったので、下駄箱水槽棚として頑丈に作りました。ちょっと頑丈に作りすぎな感満載ですが(汗)

 一番上がブラックオセラリス夫婦と大きく育ったオヤピッチャ君が住んでます。この一番上の水槽は底面濾過槽も兼ねていて、掃除が結構大変っす。下段に設置すればよかった・・・8mmのアクリル板を使った自作水槽です。(600×300×400)

 2段目が飼育水槽でカクレクマノミ夫婦とハゼ、チョウチョウウオなどが住んでいます。循環はすべてつながっているのに、何故かこの水槽にだけ水草がワサワサと生えてきます。60cm規格水槽の底を5mmアクリル板に張り替えてオーバーフロー処理を施しています。

 3段目は金魚水槽です(笑)淡水なのでもちろん循環は独立しています。

 そして一番下が生物濾過槽です。カニが住んでます♪写真ではわかり辛いのですが、上から落ちてきた海水が筒の中で勢いよくぶつかり、ウールマットを通った海水も空気の気泡だらけになっています。

 問題なのは一番上の水槽と濾過槽です。ここは海水の落ち込みが一番下の濾過槽から送られてきた海水の出口のみで、濾過槽も兼ねているので酸素が足りません。そこで水槽内には強力なエアレーションをしています。

 全ての水槽は地震などでズレたり跳ねたりしない様な工夫もしています。

 照明はすべてLED電球を並列で使用しておりますが、かなりの光量です。2段目の水槽の海草が物語っています。

 総水量180リットルの我が家のホビー水槽。濾材などは他の水槽から流用し2011年に立ち上げましたが、今のところ目立った病気などは発生していません。

 

 狭い玄関にも工夫次第で水槽タワーを設置できます。引き出しもついてます(笑) お父さん、日曜大工の腕の見せ所ですよ!(総重量は木材も合わせ200kgをゆうに超えますので、強度だけはしっかりと出してください)

 

 このシステムに対し、ドキドキしながら飼育生体数と濾過容量、飼育容量が適正か計算してみます・・・

 玄関水槽は超高酸素濾過槽ではなく、通常の酸素効率の良い濾過槽ですので、標準の数値で計算しています。

生体名

必要濾過容量

必要飼育容量


・ブラックオセラリス(10cm)
・ブラックオセラリス(5cm)



2.5


30


・オヤピッチャ(10cm)



20


・カクレクマノミ(10cm)
・カクレクマノミ(5cm)



2.5


30


・アミチョウチョウウオ(8cm)



20


・ハゼ(5cm)×2



20


・巻貝×2 と カニ


2.5


10


必要容量の合計

32.5リットル

130リットル

濾過容量:40リットル
<60cm規格水槽の1/3(約19リットル)>セパレート式底面濾過槽
<60cm自作水槽の1/3(約21リットル)>セパレート式高酸素濾過槽

飼育容量: 139リットル
<60cm規格水槽の2/3(約38リットル)>
<60cm規格水槽(約58リットル)>
<60cm自作水槽の2/3(約43リットル)>

 感覚的に生体数を考えてましたが、何とか許容値内に収まっていて安心しました。ただ、この子達が更に成長してくると、濾過槽も飼育水槽も容量UPが必要な様です(汗) また、濾材のサンゴ粒をそのまま投入していて、メンテナンス性がよくありません。次回の濾材洗浄時期になったらネットに入れようと思います。

 

 

■海水魚飼育システム例3> お客様水槽A (総水量約416リットル)

 こちらもアクアグランド製のオーバーフロー水槽システム、超高酸素上部濾過&高酸素背面濾過システムをご購入頂いたお客様の水槽です。

 飼育容量は上段の120cm水槽は飼育容量220リットル、下段の90cm水槽は奥行き15cmが背面濾過設計で、約110リットルの飼育容量と54リットルの濾過槽に別れています。

 飼育容量合計は330リットル、濾過容量は海水用高酸素上部濾過槽と下部90cm水槽の背面濾過で86リットル設けています。

 実はこの水槽、例1でご紹介した高酸素上部濾過システムをオーバーフローの2段式に改造し、90cm水槽に背面濾過を増設した物です。行程差が出たためポンプ容量もアップし、2台で海水を循環させています。

 高酸素上部濾過槽には120cm水槽から2本のパイプを通って酸素をふんだんに含んだ海水が勢いよく流れ込み、90cm水槽の背面濾過槽も酸素を多く取り込める様に濾過室と濾過室の間に水道を設けエアレーションを設置し、かき回される様に設計しています。

 

 濾過容量からする飼育可能数は5cm程度のお魚で34匹程ですが、2つある濾過槽の両方を超高酸素仕様にすることにより、5cm程度のお魚が40匹ほど飼育できる濾過能力を発揮します。

 こちらの水槽台には水槽の横ズレ防止のため、水槽底面が水槽棚の縁で囲われる様に段差を儲けています。上の写真の左側、下の水槽を見て頂ければ構造が分かり易いと思います。水槽台の足を前後に大きく取る、重心を中央に集めるなどの地震対策もしており、東日本大震災時に海水の飛び散りは多少あったものの、震度5強の揺れにも問題なく耐えています。

 上のアクリル水槽は重合接合技術を要するので日曜大工レベルでは難しい面もありますが、水槽台自体は2×4、2×6の木材、合板のみで作成しておりますので、正確な切断が出来る機材さえあれば比較的容易に作成できます。総重量が400kgを超える大型システムですので、木と木の接合には「耐水接着剤」と「木ダボ」、「ステンレスネジ」を使用しています。また、設置時に床面の強度調査も行っております。

 

 

■海水魚飼育システム例4> 我が家の海水魚水槽A <テスト水槽群> (総水量約952リットル)

 製品のテスト水槽群なので、正直かなり不恰好なシステムです(笑)ですが濾過能力についてはかなりの自信があります。総水量約1トン、アクアグランドの製品テスト水槽システムです。

 飼育槽は合計約732リットル、生物濾過槽は120cm水槽で、約220リットルとっています。全ての水槽はひとつの循環経路で繋がっておりますが、実験のために独立した循環経路を取れる様に配管を組んでいます。

 循環過程の途中に様々な機器を設置するオーバーフローサンプ(貯水槽)を設けています。もちろん生物濾過槽内のエアレーションを設置しています。濾過層容量は、飼育水槽容量の約1/4で、5cmほどのお魚が80匹以上安全に飼える容量です。

 写真の水槽はその一部ですが、水槽群は全て高低差の少ないオーバーフローにて複数の経路で繋がり、一番下段にある濾過槽とサンプ水槽に集まる設計です。サンプ水槽に集まった海水がスキマーなどで汚れが物理処理され、高低差の低い(10cmほどの)オーバーフローにて物理濾過槽→生物濾過槽へと流れ込みます。

 随所に地震対策をしており、震度5強の揺れにも被害はありませんでした。

 120cm水槽は1時間で約11回転の海水が、同じ流水サイクルの90cm水槽は約15回転の海水が交換されます。(強い流量が必要な無脊椎がいるため、多少流水量を多くしてあります)その他の水槽は60cmと45cm水槽で構成していて、多数分岐にて流量を調整しています。全水槽の水流は反時計回り。北半球で起こる渦と同じ方向です。水槽内で海水を回しているのは、水流の亭帯域を極力無くす為です。

 

 

■飼育システム例5>某海水魚ショップの海水魚販売水槽 (総水量約1700リットル)

※以下の写真は全て販売店のご好意により、責任者立会いの下で撮影しています。
(このページ、ここより下の写真のみ、持ち出し禁止とさせて頂きます)

<海水魚水槽>

 

飼育水槽1〜24

40×40×40(約57L) 裏表で×24=1368リットル

濾過水槽1

コンクリート製大型濾過槽

濾過水槽2

コンクリート製ライブロック水槽

ポンプ

業務用大型ポンプ

照明

スーパークール150W×6

その他

業務用スキマー/クーラー/ヒーター/殺菌灯etc...

 

■飼育システム例6>某海水魚ショップの無脊椎販売水槽 (総水量約1100リットル)

写真(某海水魚ショップ・海水魚飼育システム)
 

飼育水槽1〜4

150×75×45(約460L) ×2(特注ガラス水槽)

濾過水槽

アクリル製大型生物濾過槽

ポンプ

業務用大型ポンプ

水流ポンプ

Rio2400×2

照明

メタハラ250W×2/スーパークール150W×4

その他

業務用スキマー/クーラー/ヒーター/殺菌灯etc...

 上記写真の2つとも、総水量1000リッター越えの巨大な海水魚飼育システムです。生体数と濾過総容量の計算をする気も起きないぐらい馬鹿でかいです(笑)将来、観賞魚やさんになりたいなぁ、なんて思っている私にとって、あこがれのシステムです。流石に海水魚販売店。設備も完璧です。

 

 ここまでで海水魚達を安全に飼育していくのに必要な事柄は殆どお伝えできました。ここまでしっかり読んでくれた方は、もうこれで飼育をスタートしていただいても構いませんが、ここから先は尊い命を更なる極みにより安全に飼育していく上で必要な術を、私の知識を振り絞ってお伝えしていきたいと思います。


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作者は国語赤点野郎です。文章に不備が合った場合や、分かりにくい事、質問などが御座いましたらどしどしメールをして下さい。ホームページにも反映させていきたいと思っています。

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