B−2)生体を入れるまで

 

 さて、海水魚を飼育する基礎知識と、安全水槽についてのノウハウはご理解いただけたと思います。この章では、その安全水槽を立ち上げ、生体を導入するまでの待ち期間についてお話したいと思います。

 

 水槽を買い、濾過槽を設置し、循環装置を設置し・・・初期の水槽立ち上げには多数の装置や設備を設置することになります。財布も痛みますが、非常にワクワクする楽しい時間ですね。海水の素で飼育水を作ったり、海から汲んできたり・・・さて、海水の準備もOK。レイアウトも極まったし、あとは魚を買ってきて入れるだけ・・・

 

 

ではないのです!!!!(ホントすみません)

 

 

 ここまで引っ張っておいて、本当にすみません。 ぐああと、かなりもどかしいのですが、例え生命力の強いスズメダイ科のお魚君を入れるとしても、立ち上げたばかりの水槽にいきなり生体を入れるのは危険なのです。これは海から汲んできた海水であっても、同じ事が言えます。ここはじっと我慢・・・水槽立ち上げから最低でも2週間は、海水を循環させます。勿論生体を入れるときと同じく、濾過槽との水流循環と、ヒーターやクーラー、照明、殺菌灯など、全ての機器を稼働させます。こうすることにより、飼育に必要なバクテリア(環境にあったバクテリア)がある程度繁殖し、菌類は死滅し、安全濾過をする準備が整います。初期立ち上げ時に「一切れの刺身」でも良いので、濾過槽に突っ込んでおくと尚いいです。この有機物がタンパク質を発生させ、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩のサイクルが出来上がってきます。(刺身は海の魚、一切れにして下さいね。あまり多く入れると恐ろしいことに・・・)

 また、余裕のある方は毎日海水魚の餌だけをひとつまみ投入する事でも、濾過サイクルの形成に十分な効力があります。

 写真は我が家の90cm水槽、2006年12月に新しく立ち上げた水槽で、立ち上げから1週間程度経過した様子です。この段階ではまだ海水魚は導入していません。そりゃもう、魚を入れたくて入れたくて、毎週のように海水魚ショップへ行ってました(笑)

 骨みたいに写っている赤茶の物体は「ライブロック」です。私は初期立ち上げの段階で導入しました。「刺身」や「餌」が光合成細菌によって分解され、発生させるアンモニアにより、このライブロックに住んでいる大量のバクテリアが更に繁殖し、水質の安定に貢献します。

 ここはじっと我慢の子です。私は「マグロの刺身」を一切れ濾過槽へ突っ込んでおきました。数日で「アンモニア」の数値が著しく上がり、1週間後には「亜硝酸塩」が大量に検出され、2週間後にはアンモニアも亜硝酸塩も殆ど検出されず、「硝酸塩」のみになりました。そして更に1週間ほど生体なしで海水を循環させ、導入直前に1/3程の水替えをしました。

 

 写真は立ち上げから3週間後に初めて導入したスズメダイの「コバルト」君です。もう嬉しくて嬉しくて、風邪をひいていたのに一日中水槽の前にいたら「肺炎」になってしまいました(汗)

 ・・・

 ええ、私は海水魚依存症ですはい。(きっぱり)

 というか・・・コバルトは非常に多くの数がいる場合群れを形成しますが、数匹の場合は死闘を繰り広げてしまいます。4匹入れてはダメです(汗)この4匹のコバルトのうち、死闘を繰り返し生残ったのは2匹でした・・・

 コバルトは1匹だけ導入し、別種の生体を入れるべきでした。

 

 次のページでは全ての元となる「水槽の種類と計画」についてお話ししていきたいと思います。


B−3「水槽の種類と計画」へ進む


作者は国語赤点野郎です。文章に不備が合った場合や、分かりにくい事、質問などが御座いましたらどしどしメールをして下さい。ホームページにも反映させていきたいと思っています。

TOPページへ

安全水槽のすゝめ・飼育用製品の
販売ページ(mini-shop)へ