B−4)水槽台について

 

 水を入れた水槽は、思ったよりずっと重くなります。その水槽を支える水槽台は、強固なものにしなくてはなりません。ここでは様々な種類の水槽台を紹介していきます。

 

 水槽はとても重たいです。例えば600×300×360mmの一般的な規格水槽は約58リットル、比重1.023の海水では60kg近くになり、照明や底砂、その他の機器などを取り付けると80kg近くになります。カラーボックスを横にして水槽台に使うなどの簡易的な台では、とてもこの超重量に耐えられません。(設置した時は耐えても、地震などの応力がかかると破砕する事があります)水槽なら大丈夫そうに見えてしまいますが、60cm水槽とだいたい同じ重さの人間が乗ったらと考えてみてください。破砕しなくても歪みが出るのは容易に想像出来ます。

 水槽は重みで土台となる水槽台の上面が少しでも湾曲すると、ひびが入り割れてしまいます。カラーボックスの上に置ける水槽は、せいぜい淡水の30cm水槽ぐらいでしょう。ちなみに900×450×450mmで約200kg、1200×450×450mmで260kg、1800×600×600に至っては底砂や機材を入れると700kg近くにもなります。(90cm水槽以上は、下駄箱の上とかもNGです)

 「水槽は床にベタで置くから水槽台は不要」とお考えの方もいらっしゃるかも知れませんが、あまりお勧めできません。何故なら家の床面には、ホコリが舞い、湿気も溜まりやすくて良い環境とは言えません。また、足元に水槽があると物をぶつけやすく危険です。

 また、水槽台の下には大きな板などを敷き、直接床に水槽台の足がつかないようにします。畳の上などの設置は絶対に避けてください。重みで沈み、水槽台が転倒する恐れがあります。(板を敷くと沈み加減はだいぶ解消されますが、そもそも湿気を嫌う畳の部屋に水槽設置はいかがなものかと思います)

 フローリングなどの床に設置する場合も強度に配慮が要ります。60〜120cm水槽ですと80〜260kgぐらいなので大概の床は耐えると思いますが、180cm水槽(約700kg)ともなると床の耐久性を建築士に依頼し調べたほうが良いでしょう。

 

 話が反れましたが、この重たい水槽を支える水槽台にはいくつか種類がありますので紹介したいと思います。

 

1)鉄パイプ製水槽台

 これが最もポピュラーな水槽台です。頑丈な鉄で出来ていますので、とても丈夫で耐久度も高いです。地震などの過負荷時も、鉄は柔軟性も持っているので破砕することなく、その柔軟性から転倒も抑えられとても安全な水槽台と言えます。写真の鉄パイプ水槽台は、比較的安価な物です(90cm水槽台:2,180円)

 

 この他にも太い鉄パイプを使用した、もっと丈夫で耐久性に優れた水槽台もあります(1万円程度)120cm水槽などの大型で重量のある水槽を設置する場合は、出来るだけ太いパイプを用いた水槽台をお勧めします。

 <長所>
 ・とても頑丈で柔軟性がある。
 ・丈夫な鉄を使用しているので支柱が細く、スッキリまとまる。
 ・段階的に大きさや高さを変えられる物もある。
 ・スッキリスリムなので、後から機材が付けやすい。
 ・バラせるので引っ越しの時も楽々。

 <短所>
 ・足が比較的細く、床にめり込まない対策が必要。
 ・地震対策(揺れで水槽がずれない工夫)が必要。
 ・インテリアとしては安っぽい!?

 

2)木製水槽棚

 

 質感に溢れ、インテリアとしても高級感を感じさせます。水槽用なので強度もしっかりしていて、重量もあり安全です。大概の製品に収納がついているので、消耗品などの整理にも貢献します。扉以外の柱に使用している板は丈夫な一枚板で、上記写真の物は3cmほどの厚みがありました。(水槽台の側板が集積材などで作られている水槽台もありますので注意してください)上の写真の木製水槽台も比較的安価な物を撮影してきました。(左:90cm水槽台:12,800円/中:60cm水槽台:9,980円/右:90cm水槽台:19,800円)

 <長所>
 ・見栄えは最高。高級感溢れます。
 ・木の質感で暖かみがある。
 ・収納がついていてスッキリ整理できる。
 ・木なので後からの加工がし易いです。

 <短所>
 ・鉄パイプ水槽台に比べ値段が高い。
 ・ゴツイ。
 ・水濡れに弱い。
 ・地震対策(揺れで水槽がずれない工夫)が必要。
 ・湿気に弱いので収納内にオーバーフロー濾過が設置できない。
 

3)サイドボード

 

 これはあまりお勧めできませんが、サイドボードには重量感のある丈夫な物もあります。大人が乗ってびくともしなく、重量物を乗せても扉がスムーズに動く様な強固なサイドボードであれば60〜90cm水槽ぐらいなら耐えられると思います。私は過去10年間、上記写真のサイドボードを90cmと60cm水槽台のかわりにし、次項・濾過装置の種類で紹介している逆オーバーフロー濾過槽を設置していました。今では引退して、倉庫の肥やしになっています。どうすんべ(汗)

 <長所>
 ・物にもよるが、値段が比較的安い。(上の写真の物で5千円前後です)
 ・手に入りやすい。

 <短所>
 ・耐久性がイマイチ心配。
 ・地震対策(揺れで水槽がずれない工夫)が必要。
 ・高さが低い。
 ・濾過槽をサイドボード内に設置するのは不可能。(集積材のものが殆どで湿気に弱い)

 

4)自作水槽台

 

 これは安上がりで、思い通りに作成できて最強です。我が家の飼育システムに使っている水槽台は全て自作です。オーバーフローの加工など、自分の思い通りに作成できるので、日曜大工のノウハウをお持ちの方は是非お勧めです。強度(横揺れ耐久度、ひずみ耐久度など)はしっかり考えて作ってくださいね。

 <長所>
 ・自分の思い通りに作成できる。
 ・熱帯魚店の展示水槽みたいに作れる。
 ・原材料だけなのでリーズナブル。
 ・自作という楽しみがある。

 <短所>
 ・手間がかかる。
 ・強度を考えなくてはならない。(木をつないで折ってみるなど、ちょっとしたテストをした方がいいです)
 ・日曜大工程度のノウハウがいる。

 

 

 この他にも色々あるとは思いますが、とにかく強度の高い水槽台を選んでください。鉄製部品を選んで組み立てる「パイプラック」や「メタルラック」でもOKですが、導入する水槽全体の重さに耐えうる「耐荷重表示」のある物を選んでください。(耐荷重200kgのものが多いですが、歪みが出る事が前提での耐荷重表示ですので、90cm水槽などを乗せると歪みます)

 

 水槽と水槽台のイメージは掴めましたでしょうか?次の項では海水魚飼育に最も大切な、濾過装置の種類についてお話ししたいと思います。


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作者は国語赤点野郎です。文章に不備が合った場合や、分かりにくい事、質問などが御座いましたらどしどしメールをして下さい。ホームページにも反映させていきたいと思っています。

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